スバルBRZ用に緊急脱出用のタイヤチェーンを装着してみた

 スバルBRZは後輪駆動(FR)です。当然ながら雪道には強くなく、ブリジストンの最新スタッドレス(VRX-3)を購入して4厘に装着して冬を迎えました。

しかし12月末になって、ビーナスラインから東急リゾートタウンに入る坂道を登りきることができず、自宅に帰れない~ という事態が発生しました。

スノーモードに入れた状態で、凍結路面でホイルスピンすると、アクセルを踏んでもエンジン回転数が上らなくなります。徐々にスピードが落ちていき、坂の途中でスタックしてしまうのです。バックするのは可能なので、スタックしたところからゆっくりとバックして平坦な場所まで戻り、そこから勢いを付けて凍結坂道に再挑戦する、というのを3回繰り返したのですが、3回とも登りきることができずに坂の途中でスタックしてしまいました。


後になって考えてみると、むしろスノーモードを解除して、ホイルスピンをさせながら、少しでも速度を失わないように走っていけば、凍結部分を通過できたのかもしれません。

迎えに来てもらった妻の車(スイフトの4駆)は、同じ道を平気で上がっていったで、やっぱり4駆強し、というアタリマエの事実を再認識したことになります。

ちなみにこの翌日、全く同じ場所で業務用のトラックが同じようにスタックしていたのを目撃しました。4駆でないと上がれない、という状況だったようです。



スバルBRZ用に、非常用のチェーンを購入しました。値段はアマゾンで3800円で、構造を簡単に言うと「巨大化した結束バンド」と言ったところでしょうか?

中華製で、もちろん説明書は一切ついていませんでした。アマゾンのサイトには、「高速道路は走れない」というように書いてありましたが、言われるまでも無く、高速を走るつもりはありません。



装着は、タイヤの裏側に手をまわしてバンドの先端をホイルから引っ張り出します。これができれば、バンドの先端部をバンドの穴に入れて引っ張るだけです。バンドとバンドは独立しているので、一つのタイヤにつき5本、つまり5回同じ作業を繰り返して装着します。

ジャッキアップは必要ありませんが、接地面にバンドを巻くためには、一度車を50㎝ぐらい移動させる必要があります。

このバンドを4本付けて、凍結した斜面で試してみました。トラクションをかけると派手にスリップして、地面を削りながらスタックしてしまいます。スノーモードに入れてユックリ、ゆっくりスタートすれば8度の斜面でもスタートできることを確認しました。




効果はありますが、さてこれで充分なのかどうかは解りません。「ないよりはマシ」と理解していますが、それでもスタックしてしまった日のことを思い出すと、これを無しでは山道は走れないな~と考えています。